表紙が素敵な本やタイトルに惹かれちゃう本。そのまま積読になることがあります。
あと、読むスピードが遅かったり、読み進める間隔が空いたりして、本の終盤で「冒頭の内容を覚えていない」ことが結構あったりします。
この本は、本を買ったけど積読だ。自分の読むスピードが遅い。本が好きだけど読む時間が確保できない
そんな悩みをもつ人に読んでもらいたい本です。
こんな方におすすめ
- 本の積読が増えてきた
- 読むスピードが遅い
- 本が好きだけど読む時間がない
著者プロフィール 印南敦史
書評家、フリーライター、編集者、株式会社アンビエンス代表取締役
1962年生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
1ページ5分の超遅読家だったにもかかわらずビジネスパーソンに人気のウエブ媒体「LifeHacker」で
書評欄を担当することになって以来、大量の本を素早く読む方法を発見。
著書に「プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術」のほか、音楽関連の著書が多数。
今までの自分
読書が好きでよく本屋をぶらぶらします。
会社員時代は会社帰りに本屋に寄り、気になる本を見つけて喫茶店で読むのが楽しみでした。
ただ、遅読家なので一冊を読み終わる前に次の気になる本を買ってしまい、だんだん積読本が増えていくことに。
1冊読み切るまで10日以上かかることもありました。
1冊に時間をかけすぎると、冒頭の内容を忘れます。
読み進めては見返してを繰り返していると、ろくに内容も覚えておらず、なんのために読んでいたのか・・・早く読めるようになればもっと本が読めるし、内容も記憶できるだろうと思い、この本を手に取りました。
本を読んで気が付いたこと
この本が薦める方法は情報を記憶しない読書。気になったことを覚えようとせず、メモしていく方法です。
今までは、本自体に書き込んだり、ラインマーカーを引いたりしていましたが、いまいち記憶に残りませんでした。
また、1冊の本に期待しすぎていたのかもしれません。
たった1行の忘れられないフレーズに出会うために読書をしましょう。
真面目に全文を読み込もうとしすぎないこと。
本を読むことは、一冊の本からたくさんの情報を得ようとするのではなく、たくさんの本から小さなかけらを集め、大きなかたまりをつくっていくこと。そこが遅読家に決定的に欠けている発想です。
今後の目標
・早く読める本は3日以内に読み切る
・メモをしながら読書する
・一冊の本に過度な期待をしない (忘れられない1行に会えればラッキー)
まとめ
今まで私は読書に対して真面目に読もうとしすぎていたのかもしれない。
一言一句、良いところを吸収しようと力を入れすぎていたと思います。
本書のゴールは音楽を聴くように本が読める状態になること。それだけリラックスして読書するということですね。
音楽や読書は、力を抜いて味わったとしても残る音、残る一行があるはずです。
本の内容を流しこむことが重要であり、自分が考え、感じたものこそ本の価値なのです。
この、本の内容を流し込む読み方は、膨大な情報が溢れかえるこの時代に最適化された新しい手法です。
本を読むのが遅くて悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
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